MTBを購入した方へ

 

どうもFKDこと福田です。

先日の「MTBを始めたい方へ」の続編

「MTBを購入した方へ」を書きたいと思います!

 

実は納車したMTBはまだ完璧な自転車ではないのです!!!!

やることがありますので、何をするのかをお教えします!

 

新車を購入したら慣らしの作業は必要?

 

簡単なことで全然変わる方法です。

参考になれば!

 

新車を購入したら慣らしの作業は必要?

自動車を新車で買ったことがある方はピンと来ますよね!

道具には使い方があります、やるかやらないかで大きく変わってしまうのが「慣らし」です。

車の場合は3000rpm以下で走って、3000kmでオイル交換

オーブンレンジは空焼きと言われるやつ

鉄鍋などはシーズニングという作業

保育園は慣らし保育などww

そう「儀式」なんです!!!!!!!

 

MTBなどのスポーツ車は慣らしが必要なんです!

特にMTBは慣らし箇所が多いかもしれません。

どんな箇所かというと、

・油圧ブレーキ

・機械式(ワイヤー)ブレーキ

・ディスクローターとパッド

・サスペンション

・チューブレスタイヤ

・シフト など

意外とたくさんありますよね! ですので、ひとつづつどんな「慣らし」が必要なのか説明いたします。

 

・油圧ブレーキ

油圧のブレーキオイルのことをフルードと言います。

使われる種類は2種類「ミネラルオイル」と「DOTオイル」があります。

ちなみにミネラルとDOTは両方ともブレーキオイルですが、成分が全然違います。

メーカーによって使うオイルが異なります。

ミネラル専用ならミネラルオイルDOT専用ならDOTオイルを使わないといけません。

性能を発揮するならメーカー純正オイルがベストです。

※絶対に適合しないオイルは入れてはいけません!!

 

本題の「慣らし」に戻りますが、前回のブログにも書きましたが、

MTBは密閉式のブーレキを採用しているため、どんなに納車前整備でしっかりとブリーディング(エアー抜き)をしたとしても、

目に見えないくらい小さな気泡があり、その小さな気泡が集まり、大きな気泡になることがあります。

そして走ることにより、走行中の振動で気泡がレーバー側に上がって来ます。

当店で購入した場合、納車後に1ヵ月点検を案内します。

初期点検の際に再度エアー抜きをします。これで完璧に近いブレーキになります。

 

機械式(ワイヤー)ブレーキ

機械式ブレーキとはワイヤーで引っ張るタイプのものです。

金属ワイヤーなのに点検?? って思うかもしれませんが、

金属のワイヤーも伸びます!!

自転車店で「初期伸び」という言葉を聞くことがあると思います。

少し乗るとブレーキの引きしろが深くなります、これが「初期伸び」です。

専門店なら整備中にブレーキワイヤーの伸びをとりますが、それでも初期点検でワイヤーの調整が必要になります。

 

ディスクローターとブレーキパッド

新品のディスクローターは芯が出ていない状態のものがほぼです。

「芯」とはディスクロータを回すと波打っている状態です。

タイヤが回転していると定期的にディスクローターから シャッン♫ シャッン♫って聞こえる場合があります。

ディスクローターが歪んでいるため起きる現象です。

ブレーキを使うとディスクローターが熱くなり、熱により歪みが取れる場合もあります。

ブレーキパッドはディスクローターと相性をよくするために慣らしが必要です。

パッドの表面が削れてローターと馴染みます。

納車始めはブレーキの効きが弱いですが、相性がよくなると「カッツン」っとブレーキが効くようになります。

 

・サスペンション

サスペンションを略して「サス」

サスにはダストシール、オイルシールなどのOリングだったり簡単にいうとゴム系のパーツです。

サスにはこのようなエアシールがたくさん使用してあります。

このシールがサスが動くとにより金属のパーツと擦れます。

組み付けてすぐに大きな動きをかけてしまうと、摩擦でシールの変形などが起き、サスのパフォーマンスを下げてしまったり、オイル漏れの原因になります。

はじめに20〜30回くらい軽く体重でサスを沈めます。サスの中には潤滑オイルが入っておりこのオイルよってシールの馴染みが出ます。

動きの硬さが取れて、なめらに動く感覚になります。

インナーとアウターの入り口あるダストシール、その名の通りですがこのパーツがサス内部へのゴミの侵入を防ぎます。

こちらにはインナーチューブに専用オイルを塗って不用意な摩擦を防ぎます。

 

このようにしっかりと儀式がありますので、MTBを購入したお店で慣らしや、

使用しているサスのグレードにあった手入れなど聞くのがベストですよ!

当店ではサスの慣らしをして納車しております!

 

・チューブレスタイヤ

完成車にはチューブが入った(チューブの入ったタイヤはクリンチャーと言います)車体が届きますので、

クリンチャーの方は必要のない作業で、チューブレスの話になりますが、

リムテープ、バルブをチューブレス用に変更して、タイヤの中にシーラントという液体を入れます。

これがチューブレス!

チューブが入ってないので、どこかしらの隙間からエアーが漏れます。そのエアー漏れを埋めるのがシーラント。

ちゃんと作業していないと、すぐには空気は抜けないけど、数時間経つと空気が抜けてベコベコになってしまうことも!

ではどのように馴染ませるか!

乗ること 以上!w

タイヤを回転させて、中のシーラントを拡散してあげると漏れの箇所を塞ぐことができます。

 

それでも数時間、または1日で空気がなくなる場合はチューブレステープ、バルブ、タイヤのどれかに問題があります。

その場合はお店に相談した方がいいですよ!

 

番外編:下記タイヤの場合は寿命ですねww

タイヤサイドから白い液体が出てますが、これがシーラント

こんな風に穴を塞いでくれますが、さすがにここまでくるとタイヤの寿命です。

 

シフト

シフトに関してはワイヤーの伸びが出ます。

ここも少し上で書きました機械式ブレーキのワイヤーの馴染みと意味は同じですが、

最近のシフトはアウターワイヤーがフルアウターのため初期伸びが取りにくいため、

当店では納車後に初期伸びを取ることが多いです。

チェーンとカセットスプロケットは走れば馴染みますので、納車後はシフティングをして走りましょう!

 

余談ですが、ギアを使うと壊れやすいからあまりギアを使わないっていう方がおります!

この話はクロスバイクの方が多いですが、これ大きな間違えですよ!

満遍なくギアを使うことにより均等にギア板が消耗します。

速度に合わせたギア比にすることにより、チェーンの伸びもギア板の消耗も防げます。

一箇所しかギアを使わないとそこだけ消耗してしまい、他のギアに変えると、

チェーンの伸びに対してギアのピッチに合わなくなってしまい歯飛びや異音に繋がることも!!!

 

以上が納車後の「儀式」です。

 

自転車も道具です、生かすも殺すも自分次第です。

ショップで購入したら今回の作業は当たり前のようにやってくれますし、これ以上にやってくれるショップもあります!

MTBと言う楽しい遊びをするのにノリノリで付き合ってくれるお店が良いと思います。

楽しくお付き合いできるショップを見つけましょう!!!

 

自分でやることも楽しいですが、整備をしてくれる店に頼ることも大切です。

店の人間はプロです、適当な作業ではお客様の怪我にも繋がります、最悪は・・・ってことも

私たちの仕事はお客様の命を預かる仕事でもありますので!

 

最後に、文章の中に誤字脱字などありましたら、見つけましたら直しますねww

 

次回は

体に合わせてセッティングするところは?

です!お楽しみに!